基礎のひび割れを放置すると、様々なリスクが生じます。ここでは、基礎のひび割れを放置した場合の、雨漏り、シロアリ、耐久性低下の3つのリスクについて解説します。まず、一つ目のリスクは、雨漏りです。基礎にひび割れがあると、そこから雨水が浸入し、建物の内部を濡らしてしまう可能性があります。特に、基礎が地中にある場合は、雨水が浸入しやすく、発見が遅れてしまうこともあります。雨漏りを放置すると、木材が腐食したり、カビが発生したりする原因になります。二つ目のリスクは、シロアリ被害です。シロアリは、湿気を好み、木材を食い荒らす害虫です。基礎のひび割れから、シロアリが侵入しやすくなり、建物に深刻な被害を与える可能性があります。シロアリの被害を放置すると、建物の耐久性が著しく低下し、倒壊のリスクを高めてしまうこともあります。三つ目のリスクは、建物の耐久性の低下です。基礎は、建物を支える土台であり、基礎が劣化すると、建物全体の耐久性が低下します。基礎のひび割れを放置すると、建物の傾きや、不同沈下を引き起こす可能性があり、最悪の場合、建物が倒壊する危険性もあります。これらのリスクを回避するためにも、基礎のひび割れを発見した場合は、放置せずに、早めに対処することが重要です。基礎のひび割れは、種類によっては、自分で補修することもできます。ここでは、DIYでできる基礎のひび割れ補修の範囲と、注意点について解説します。まず、DIYで補修できる範囲についてです。DIYで補修できるひび割れは、ヘアークラックのように、幅が0.3mm以下の小さなひび割れや、表面的なひび割れに限られます。これらのひび割れは、市販の補修材を使って、簡単に補修することができます。しかし、幅が0.3mmを超えるひび割れや、深さが不明なひび割れ、構造に影響を与えている可能性があるひび割れは、DIYでの補修は危険です。専門業者に依頼するようにしましょう。次に、DIYで補修する際の注意点です。1つ目は、必ず安全に配慮して作業することです。基礎は、地面に近いため、足場が不安定な場合があります。足元をしっかり確認し、転倒などに注意しましょう。2つ目は、補修材の使用方法をよく理解することです。補修材には、様々な種類があり、それぞれ使用方法が異なります。取扱説明書をよく読み、適切な方法で使用しましょう。3つ目は、完全にひび割れを埋めるようにすることです。ひび割れが完全に埋まっていないと、雨水が浸入し、再発する可能性があります。4つ目は、補修材が完全に乾燥するまで、触らないようにすることです。補修材が完全に乾燥するまでは、触ると、ひび割れが歪んだり、補修材が剥がれたりする可能性があります。これらの注意点を守り、DIYで、基礎のひび割れを補修しましょう。